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一応日記みたいな感じで…

コソコソおたくの戯れ言。馬鹿なことを一生懸命やるから面白いんだ!!

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■ 2006/05/26 (Fri)  このときは「Taste」だった。

2005/05/28発行「JUST B/C ? prelude ?」収録、「Sweets」のプロトタイプです。
1年位前に書こうとして放置してたやつです。
色々とありえなくて、ありえなさに苦しんで書き直したら、結局かなり違う感じになりました。

「Taste」 (2005/05/31)
4月の柔らかな日差し ふわりと頬を撫でる風
そんな眠りを誘うような陽気が 一陣の風によって 瞬間 途切れる。
それは若葉の萌える木々をざわめかせながら、校舎からアメフト部の部室へと吹き抜けていった。それからしばらくして、主務の2文字の入った白いTシャツを着た少年が部室から顔を出し、また風を巻き起こしながらグランドへと駆けていく。帰り際の何人かの生徒が 驚いて目で追うも、そこには僅かに土埃が舞っているのみ。


ひいいいいいいいいっ!! 遅くなっちゃった!
絶対ヒル魔さんに怒られちゃうよ?!

例によって例のごとく日直の仕事を押し付けられてしまった不運を呪いつつ、目元に涙を浮かべながらグランドに飛び込んでいく。そのままの勢いで頭をぺこぺこ下げながら瀬那は叫んだ。

「おおお…遅れてスイマセン!!!!」


・・・って あれ?

予想していた銃弾の雨霰は降っては来なかったし、いつもの恐ろしい戦いが始まることも無かった。そのかわり、顔を上げた瀬那は大きな笑顔に迎えられた。

「あぁ セナくん どうしたの?日直?」
「は、はい」

グランドにいたのは優しい先輩 栗田だけ。まあるい顔にうっすらと気持ちのいい汗を浮かべながら、練習の手を止めてこちらへと歩いてくる。安心したところで、幼馴染の彼女がいない理由は思い出した。

そういえば まもり姉ちゃんは 今日 委員会があるって言ってたっけ

しかし、あの恐ろしい重装備の先輩がいないのはなぜだろうか。恐る恐る聞いてみると、栗田は何かを思い出したように「あ!そうだった!」と声を上げた。

「ごめんセナくん 今 何時くらいか分かる?」
「ええと 終礼が終わってから30分くらい経ってると思います」

日直の仕事が終わったのがそれくらいだからと考えながら答えると、栗田は急に巨体を揺らしながら慌てだした。「終礼終わって20分くらいしたら呼びに来い」と言われていたらしい。

「時間過ぎちゃってるよ? ヒル魔 怒るだろうな」

栗田はドッフドッフと校舎に向かって走り始めた。この先輩が大きな体を弾ませながら呼びにいくよりも、自分が行った方が断然早い。そう思った瀬那は、栗田を呼び止めた。

「あの! 僕が行きましょうか?」


*      *      *


瀬那は扉の前で深呼吸した。そこには立入禁止の張り紙が。
こんなところにいるなんて知っていたら、自分が行くなんて言い出さなかったのに…と その冷たい金属の扉を恨めしく思う。けれど、今更引き返すなんて出来やしない。不安で大きくなった鼓動を抑えつつそっと扉を開けた。
一瞬の白い世界に瀬那は目を細める。さんさんと太陽の降り注ぐ屋上は、コンクリートの地面からの照り返しが眩しい。ゆっくりと光に慣れてきたところで、ヒョイっと首だけ覗かせてキョトキョトと辺りを見回した。

「ヒ…ヒル魔さ?ん」

見当たらないし返事も無いしで、頭に「立入禁止」の文字をチラつかせながらも 瀬那はおっかなびっくり屋上に足を踏み入れた。背後で、支えを失くした扉がキィと音を立てて閉まった。
明るい光の中で、春の柔らかな風が 頬を撫で 髪をざわめかし 名残惜しそうにTシャツの裾を引いては通り過ぎてゆく。その風に誘われるように歩いて行くと、屋上の扉の東側 少し影になっているところに蛭魔はいた。栗田の話によると寝不足で仮眠を取っているとかで、壁に寄りかかるようにして寝ている。先ほどの風が、涼しげにその金髪をざわめかせた。

「ヒル魔さん」

瀬那はもう一度、今度はハッキリと名前を呼んだ。綺麗な眉がピクリと動き、スッと瞼が上げられる。その視線が ちょうど目の前に立っていた瀬那と合い、瀬那はビクッと身を震わせた。寝起きで機嫌が悪いのか、ヒル魔が瀬那を見上げるというこの角度が悪いのか、なんだか睨まれているような気がして、瀬那は自分の足元に視線を落とした。

「糞チビか・・・」

一瞬だけ怪訝そうな顔をしたが、すぐに蛭魔は首をコキコキ鳴らしたり腕を回したりし始めた。固いコンクリートの上で寝ていたものだから、あちこち凝っているのだろう。


(ここまでです;;)
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